[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
読み終わって思うこと。 やっぱりヤツの言うことへの共感部分が増えてる。 沖縄講演会の部分なんか特に。 けどヤツも、やっぱり前より左傾化してないか? 前だったら「そこで戦争が起こってもいいように軍事力UPを」という結論に行きそうだったのに この講演会では「そこで戦争が起こらないように何をすべきか」と言うにとどまってる。場所が沖縄だから遠慮したのか? 一応「本土移転」という言葉が出てきたことは評価すべきか?「沖縄論」では「米軍基地は異民族だからダメだけど、自衛隊の基地ならいいんだ」という主張ばかりで、「本土移転」はあまり読み取れなかったけど。 本土移転といえば、95~96年あたり、基地問題で沖縄が揺れてた頃の沖縄タイムズ(だったかな?)に「これで基地反対運動が盛り上がって、本土移転案などが出てくれば、今度は沖縄が本土から責められる側になる」という論が載っていたのが印象深かったんだけど、今ならどうかな?? 「自己の生」「他人の生」の二者択一で、「他人の生」を取るのが良心だ公だ、というのはとりあえず賛成だけど、他国との戦争は、その二者択一で「自己(国)の生」を取ることに他ならないじゃないか。 敵と味方を混同するな、その「良心」は「味方」に対してのみ発動するものだとでも? 味方は一枚岩か?そもそも味方とは何だ?同じ考えを共有して、一枚岩の「味方」になるために適用されるのが全体主義だろうに、ある時は共同体という全体主義の基盤となるシステムを評価し、ある時は全体主義を突破する「個の起爆剤」になることを望むのは、結局、正義だ公だ言ったところで、自分以外の他人は認めないというエゴに他ならないではないか。 これに限らず、物事突き詰めて考えていくと、必ず矛盾すること、反転することにぶち当たる。それを見ないふりして切り捨てて、理想的な上澄みだけ汲むのを「イデオロギー」と言うんじゃないか。この言葉嫌いだっていうけど、やってること同じ。沖縄戦で「自己の生」を取った兵隊こそ、普遍的な姿じゃないか。それを簡単に「あってはならないこと」で切り捨てるんじゃ、早晩ポシャるイデオロギー国家の二の舞だ。 一読しかしてないんで、読み間違い、読み落とし多々あるでしょうが、とりあえず一番思ったこと等。またこれからぼちぼち読みます。 結論としてはヤツの本、嫌いなんだけどおもしろいんだよなあ相変わらず(^^;)。あと「沖縄戦論(?)」早く読みたいよ。